Re: Writing Machine

Teoreamachineの小説ブログ

2013-09-09から1日間の記事一覧

『君を想う、死神降る荒野で』 その15

――おかえり、父さん。 ハルミのことを思い出すとき、回想はいつもその言葉から始まる。どうしても、不随意に、その記憶は繰り返して頭に上ってきてしまう。 「ねえ」 「どうした?」 書斎にいたクロガネに、珍しくハルミが話しかけてきたことがあった。自分…