Re: Writing Machine

Teoreamachineの小説ブログ

2013-09-30から1日間の記事一覧

『君を想う、死神降る荒野で』 その32

息を潜め、おぞましい壁の向こうの光景をできるだけ見ないようにしながら、タチバナは精神病棟を進んでいく。闇夜にうごめく猫のような柔らかく素早い動きで、気配を消して、足音を立てないように、奥へ、奥へ。タチバナにはどうしてもやらなければならない…