Re: Writing Machine

Teoreamachineの小説ブログ

2013-10-04から1日間の記事一覧

『君を想う、死神降る荒野で』 その36

「ハルミに、何をした?」 そう言ったクロガネの唇は、怒りで震えていた。部屋の中で異様な緊張感が漂い、タチバナは圧迫感で息がつまりそうになる。キドは小さく、しかし長く、息を吸い、そして吐いてから、黒い舌をちろちろと出して青紫の唇をなめていた。…