Re: Writing Machine

Teoreamachineの小説ブログ

2013-10-07から1日間の記事一覧

『君を想う、死神降る荒野で』 その39

俺は、震える右手を見つめていた。手の甲の皮膚が裂け、流れた血が乾いている。指の先にも血が付いているが、これは俺の血じゃない。初めて人を殴った俺は、恐怖と興奮で体を震わせていた、橋の下でコンクリートの壁を背にして座り込み、呆然としていたのだ…