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Teoreamachineの小説ブログ

松本人志の件に関する5つの神話

もう終わった話ではあるのだが、松本人志を擁護する側と批判する側の情報の掘り下げ具合に差があって、事の成り行きを静観してきたものの、このままなのもどうかと思ったのでここで吐き出して忘れたい。

 

1 記者会見をしなかったのは後ろめたいことがあるから

当初は裁判予定があり余計な事を言うリスクを避けるため、取り下げ後は文春との取り決めで制約があり満足な応答ができないため、会見をしなかった。一般大衆からすればスッキリしないものはあるが、松本側にとって会見にメリットはないというのも理解できる。

 

2 取り下げの際のコメントで、一方的に「物的証拠が無い」と発表した。

この手の「和解」で発表するコメントには、双方のチェックが入るのが通常ということを、元週刊朝日編集長の山口氏が証言している。

なお、この手の裁判の経験が豊富な嵩原弁護士などは、双方が自分が不利になる文言を避けたいはずのコメントに「物的証拠が無い」と書けるというのは、松本側が有利だったからなのではと見解を述べている。

 

3 物的証拠が無いというのは当たり前。文春には他の有力な証拠があった。

実際に裁判のために文春はいくつかの証拠を提出したが、その取材内容もLINEの記録も、性加害を明確に裏付けるほどのものは無かった。松本側が負けるとすれば、女性の証言が裁判官に与える心証にかかっていた。

 

4 松本側が、女性が証言できないよう妨害工作を行った。

この手の裁判で調査を行うのは普通のことだと探偵業者などが証言している。また、松本側の弁護士によると、女性の行動について匿名のタレコミがあり、念のため調査を行ったとコメントしている。

 

5 女性は刑事事件の時効後だったため文春にタレ込んだ。

女性が中村弁護士を介して文春にタレ込んだ時点では時効前だった。文春がそれを記事化したのはその3年後。

 

個人的には近年のテレビでの松本人志には往年の輝きはなかったと思うし、むしろネットで好きな事をやる方が面白いものができるだろうから、テレビに出て退屈な大御所になるよりは、別にこの形で良かったのでは。

本人は納得してないだろうが、塞翁が馬というか。